中小企業共通EDI標準のバージョンアップ(ver.3)版の公開について
2020年4月1日
特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
1.中小企業共通EDI標準策定の経緯
「中小企業共通EDI標準」は、中小企業庁委託事業「平成28年度経営力向上・IT基盤整備支援事業(次世代企業間データ連携調査事業)」において、中小企業の生産性をより一層向上させることを目的として、受発注業務における業種の垣根を越えたデータ連携システムの共通仕様として策定され、2018年3月に中小企業共通EDI標準(初版)が公開されました。
■中小企業庁委託事業「平成28年度経営力向上・IT基盤整備支援事業(次世代企業間データ連携調査事業)」
https://www.itc.or.jp/datarenkei/index.html
■中小企業共通EDI標準(初版)
https://www.itc.or.jp/datarenkei/j_edi/firstedition.html
2.中小企業共通EDI標準(ver.2)の策定・公開
ITコーディネータ協会つなぐIT推進委員会は、中小企業共通EDI標準について、その後の消費税軽減税率導入などの環境変化に対応するための検討を進め、2019年6月にバージョンアップ版である中小企業共通EDI標準(ver.2)を公開しました。
■中小企業共通EDI標準(Ver.2)
https://www.itc.or.jp/datarenkei/edi_ver2.html
3.中小企業共通EDI標準(ver.3)の策定・公開(2020年4月1日 最新版)
今般、ITコーディネータ協会として、中小企業共通EDI標準仕様に準拠したプロバイダ、業務アプリケーションを認証する制度を立ち上げることとなり、業務アプリケーション同士がつながることを認証するための要件を新たに標準仕様に追加し、バージョンアップ致しました。詳細は以下の通りです。
(1) 中小企業共通EDI標準(ver.3)の要点
① 認証制度導入に伴う標準仕様書の改定
② 認証要件と整合する相互連携性仕様の再定義
・相互連携メッセージ仕様に加えて、相互連携通信仕様、相互連携実装仕様を規定
・ユーザーに開示するべき相互連携性仕様を規定して明示
・既存業務アプリケーションの共通EDI参加促進のため、連携補完機能の規定を新規に策定
③中小企業共通EDIガイドブックの策定
これまで標準仕様書の参考資料として「中小企業共通EDIメッセージガイドライン」と「中小企業共通EDI実装ガイドライン」を作成していたが、これらを統合して「中小企業共通EDIガイドブック」として取りまとめた。
また、「認証制度」を立ち上げるに際して、相互連携性を再定義して、既存の業務アプリケーションにもすぐに対応いただけるように、相互連携性においてレベル分けを行った。
(2)中小企業共通EDI標準(ver.3)の公開文書
① 中小企業共通EDI標準仕様書ver.3一式
中小企業共通EDI標準仕様書(本文)
<付表1>相互連携性情報項目表
<付表2>メッセージ辞書・BIE表
② 中小企業共通EDIガイドブックver.3一式
中小企業共通EDIガイドブック(本文)
<付属書>メッセージ辞書解説
<付表1>共通EDIコード表)
<付表2>簡易マッピング表)
(参考情報)
■中小企業共通EDI標準のバージョンアップ(ver.3)及び共通EDI対応製品・サービスの認証制度に関する意見公募(募集終了)
https://www.itc.or.jp/datarenkei/publiccomment/
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特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
中小企業共通EDI担当 鈴木・野田
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